2003年1月発行 No.62


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●ちょうどこのはがきニュースの準備にとりかかろうとした時
インフルエンザにガツーンとやられてしまった。
気分の落ち込む日々が続いていたのでウィルスにつけこまれてしまった感じだ。
なぜ落ち込んでいたかといえば、ここ数ヶ月「原子力防災」のことばかりを考えていたせいだ

●「原子力防災」というのは、実に底なし沼にズルズルと引き込まれていくような
感じのするものなのである

●おととし、東海村の防災訓練を見学したとき、村人たちが何となく他人ごとのように
やってらっしゃるなあと感じた。いざとなったら村が何とかしてくれると信じているからなのか?
「村は?」といえば「県が・・」、「県は?」といえば「国が・・」「何とかしてくれる」と
思っているのではなかろうか。国は、「とりあえず現場が何とかするしかないだろう」
考えているにちがいない

●この3月くらいから関東地方は電力不足になるらしいが、トラブル隠しをやっといて
「電力不足なので節電を」などという会社が事故の責任をとるはずがない。それこそ「ア・リ・エ・ナ・イ」

●あれこれ考えているうちにも事故が起きたらどうしよう?と危機感をつのらせて考え、悩み、
形にしたのが『原子力事故避難マニュアル』です。やっとやっとできあがります(2月)。

●よかったらこれをたたき台にして今年はぜひ一度、原子力防災をわがことのように
考えてみてください。